通夜のマナー

通夜故人のご遺体のそばで別れを惜しむのが通夜の本来の姿で「夜伽(よとぎ)」ともいいます。現在では午後6時~7時ごろにはじまり、9時~10時ごろまでというのが一般的です。できれば読経のはじまる前に伺うのがマナーです。焼香のあと、僧侶の退席を 目安に辞去してもかまいません。

通夜での服装儀式ではありませんので正装する必要はありません。地味なスーツやワンピースなどで装うのが遺族への心遣いです。 このとき、アクセサリー類は原則としてしないほうがいいでしょう。

通夜の席次通夜の場合、とくに決まった席次というのはありませんが一般には祭壇に向かって右側奥から喪主、遺族、近親者、一般知人、友人、会社関係者というように血縁の順に座るのが普通です。弔問客は先着順に座ります。

通夜の作法受付で名前を記入するか名刺を渡し香典を差し出します。受付のない場合は祭壇に供えますが、このとき金封の表書きが祭壇から正面に見えるように置きます。祭壇のある部屋に入ったときは先客に軽く一礼し、静かに入室、そして遺族に短くお悔やみを述べますが、すでに弔問をすませているときは、丁寧に一礼するだけにし、祭壇の前へすすみ焼香を致します。告別式に参列できず通夜だけに出席した場合、近親者か世話人にその旨を伝え、お詫びしておきましょう。帰る前にもう一度祭壇の前へすすみ合掌するのが丁寧なマナーです。

お悔やみの挨拶心さえこもっておれば言葉に詰まっても深く一礼するだけで十分気持ちは通じます。遺族の気持ちを察して 「このたびはとんだことで・・・、心よりお悔やみ申し上げます」程度に短く切り上げましょう。

通夜・告別式のマナー

葬儀・告別式とは葬儀は故人をあの世へと送る儀式、遺族や近親者によって営まれるもので、告別式は故人と生前親交のあった人々が最期の別れを告げる儀式です。このように葬儀と告別式は本来別のものですが、同じ日に続けて行われるため、現在では厳密な境界のない場合が多いようです。なお葬儀・告別式に参列することを会葬といいます。

葬儀・告別式での服装遺族の服装は正式には男性は黒のモーニング、又は紋付き。女性は黒のフォーマルウェア、または着物とされています。一般会葬者は遺族よりやや略した礼服でもかまわないでしょう。喪服でなくても黒、グレー、紺などの地味な装いで、アクセサリーはつけないほうが無難です。男性で礼服でない方は黒ネクタイや腕章を着用します。

葬儀・告別式の席次自宅葬の場合は、通夜と同じ席順です。斎場などでは係員の指示にしたがって席に着きましょう。

葬儀・告別式の作法葬儀の最初から参列するつもりなら、定刻より少し早めに着くようにしましょう。まず、受付でお悔やみの挨拶をして香典を渡し、会葬者芳名録に記帳します。通夜で香典をすでに渡した場合はお悔やみと記帳だけをします。芳名録は喪家側があとで整理する際の大切な資料ですから住所・氏名ははっきりと読みやすく書くようにしましょう。最近は名刺を差し出すことも多いようです。葬儀の式次第は宗派によって違いますが、一般会葬者は司会者の指示に従って焼香をします。

出棺の見送り出棺は、会葬者が故人を見送る最期のとき。告別式に参列した場合はよほどのことがない限り、お見送りしたいものです。コートや帽子を取り、霊柩車が走り出す直前に合掌して故人の冥福を祈りましょう。火葬場まで同行するように遺族に声をかけられたら出来るだけ申し出に添うようにしましょう。

焼香の作法(数珠は焼香時に欠かせません。必ず持参いたしましょう)まず、次の人に会釈をし、祭壇前の遺族の並ぶ末席まですすみます。僧侶と遺族に向かって一礼します。

焼香のできる位置まですすみ、位牌と戒名と故人の写真を見て一礼します。(祭壇のまえに座布団があってもこれは僧侶のためのものです。座布団をよけ、一礼してから焼香。焼香後、遺族に一礼して座布団を元に戻します)

次に香箱から右手の親指、人差し指、中指の3指で香を少量つまみ、香炉の中に静かに落とします。(焼香の回数などの作法は宗派・地域によって異なりますが、お葬式の場合は時間の関係上1回焼香が多いようです。)

焼香のあと、合掌し、深く一礼をしてからやや下がり、左右に一礼、右回りして席に戻ります。立席の場合もほぼ上記に準じます。一番大切なことは心から故人のやすらぎを願うことです。

お線香の供え方まず僧侶、喪主、遺族に向かって一礼、霊前にすすんで位牌と写真を見て一礼したあと、線香を1本取り(2~3本でもかまいません)、ローソクの火を移します。炎はあおいでけすか、持つ手を左右に振っても良いでしょう。
静かに線香立てに差し、合掌して下がります(2~3本の時は1本ずつ離して立てます)。

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